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鈴木 喜博*; 高瀬 桂一*; 秋山 功*; 鈴谷 賢太郎; 梅咲 則正*; 大鳥 範和*
Materials Transactions, 42(11), p.2242 - 2246, 2001/11
被引用回数:7 パーセンタイル:47.33(Materials Science, Multidisciplinary)POガラスの短範囲構造を、2体クーロン・ポテンシャルを用いた分子動力学シミュレーション法によって再現することに成功した。POガラスの最隣接原子相関P-Oは、P原子周りのO原子の配位数が4配位のPO四面体を形成しており、そのうち3配位のO原子は他のPO四面体と頂点共有で架橋(bridging)している架橋酸素(Bridging Oxygen)Oであり、残りの1配位のO原子は非架橋の酸素(terminal Oxygen)Oであることが構造化学的に予測され、パルス中性子回折実験の結果からもその短範囲構造は支持されている。われわれは、簡単な2体クーロン・ポテンシャルを用いた分子動力学シミュレーションを行い、パルス中性子回折実験による構造因子のhigh-Q側をよく再現する構造モデルを得た。このモデルの短範囲構造は、距離の長いP-Oが3つと距離の短いP-Oが1つからなる非対称なPO四面体構造を形成しており、その距離及び配位数は実験結果とよく一致した。このことは、POガラスの短範囲構造は、単に原子(イオン)の持つ電荷とサイズのみから決まっていることを意味している